Aichi:#表現の不自由展その後 の中止のその後
愛知トリエンナーレの出展者が、表現の不自由展その後の中止に関して、表現の自由を守るために、そのような中止が行われた展覧会に自分の作品を展示することは認められないという動きを見せている。
ウーゴ・ロンディノーネら新たに9作家が展示中止を要求。あいちトリエンナーレ2019で混乱続く
これこそは、まともな反応というものである。
ツイッターでは、8月7日の時点で以下のように書いておいたが、やはり、というところだ。
#あいちトリエンナーレ2019 の出品者83人による抗議声明。多分、よその文明国であのようなことがあれば、閉鎖されなかった会場の作品を作者が撤回したり、あるいは検閲済みとでも書いたラベルを一斉に貼り付けたりして、作品で抗議するだろうなと思う。https://t.co/m8mm3fgAwH
— 田丁木寸 (@matimura) August 7, 2019
上記のツイートで引用した記事の中に全文が載せられている出展者アーティストの抗議声明の一節を、改めて引用しよう。
私たちの作品を見守る関係者、そして観客の心身の安全が確保されることは絶対の条件になります。その上で『表現の不自由展・その後』の展示は継続されるべきであったと考えます。人びとに開かれた、公共の場であるはずの展覧会の展示が閉鎖されてしまうことは、それらの作品を見る機会を人びとから奪い、活発な議論を閉ざすことであり、作品を前に抱く怒りや悲しみの感情を含めて多様な受け取られ方が失われてしまうことです。一部の政治家による、展示や上映、公演への暴力的な介入、そして緊急対応としての閉鎖へと追い込んでいくような脅迫と恫喝に、私たちは強く反対し抗議します。
(中略)
政治的圧力や脅迫から自由である芸術祭の回復と継続、安全が担保された上での自由闊達な議論の場が開かれることを求めます。
しかしながら、この呼びかけで要求された展示の再開は、今日に至るまで実現されない。
その結果が、自らの展示の引き上げである。上記の記事の元はART Newsの以下の記事である。
Artists Demand Removal of Work from Aichi Trienniale Following Censorship Controversy
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