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2019/08/19

裁判法教材:ある判事補の昇給ペース

民間職務経験もされた方で、個人的には結構ユニークな性格の判事補さんだと思っているけど、裁判所内の待遇としては標準的なのかもしれない。転載等OKだというので、転載させていただく。

--------転載はじめ------------

判事補の報酬の昇給ペースについて

私の場合は以下の通りでした。だいたい,そんなに変わらないと思います…

H24/1/16 任官・判事補10号
→旧司法試験は判事補12号スタートでしたが,LS前提の今は判事補10号から始まってます。
H24/7/1  判事補9号
H25/1/1  判事補8号
H25/10/1 判事補7号
====H26/4/1 家裁辞令も付く→少年もできるね!=====
H26/7/1  判事補6号
====H27/1/16 簡裁辞令も付く→警職法上の24時間以上の保護ができるね!=====
====H27/4/1  初任開け=====
H27/7/1  判事補5号
H28/7/1 判事補4号
====H29/1/16 特例が付く→裁判官会議で清き一票が投じられるようになります(特例判事補というと,単独事件が持てるようになるって言うところばかり目が行きますが,地裁の裁判官会議における司法行政上の権限も判事としての職権が与えられています。)。第1回公判前か後か考えずに判子を押しても大丈夫になります。======
====H29/4/1  弁護士職務経験開始====
この間に本当だったら判事補3号→2号になってるはず。
====H31/4/1  弁護士職務経験開け====
H31/4/1 判事補2号から再開
R1/7/1   判事補1号

---------転載ここまで-------------

(追記)なお、手当も加味した実情はコメント欄にご指摘があった。

ちなみに、判事補の給与表は法定されている。

裁判官の報酬等に関する法律

このリンク先の法律をスクロールしていって一番下に、別表がある。

それによれば、判事補10号とは246,200円だということがわかる。

ちなみに最高裁長官は201万円、最高裁判事は1,466,000円であり、高裁長官クラスとあまり変わらない。そして東京高裁長官だけは他の高裁長官より10万4千円高いというトリビアもわかる。

検察官の給与も見たいという人は、検察官の報酬等に関する法律をご参照。

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コメント

裁判官及び検察官の報酬額については、「裁判所データブック」(裁判所Website収録、http://www.courts.go.jp/vcms_lf/db2018_P22-P32.pdf)の初任給調整手当を付加した額の方が実態に近いです。実際には、さらに地域手当や広域移動手当等の諸手当が付加されることも多く、新任判事補で年額500万円程度、判事補1号で年額900万~1000万円というのが大体の目安かと思われます。

投稿: 通りすがり | 2019/08/19 12:09

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