Book:岩本諭『競争法における「脆弱な消費者」の法理』
本書では、消費者概念に関する考察が前半の方で展開されている。
ネット上でも時々見かける、消費者というのは誰なのか、情報や交渉能力の非対称を問題とするのなら商売人であっても法人であっても、それらの者が専門ないし商売としている領域以外の事柄に関しては、消費者と同様なのではないかとか、フランチャイズ契約のように一人のフランチャイザーに対して多数のフランチャイジーがフランチャイザーが作成した約款の下で契約するという構図は消費者問題や労働問題と同じではないか、同様の法規制ないし価値判断が妥当するのではないかという疑問がかねてから提起されている。
岩本先生の考察は、特に競争法との関係で脆弱な消費者をどう扱うかということであるので、むしろ近年のプラットフォーマ―の法的地位を考える参考となるかもしれない。
後ろの方では、適格消費者団体の役割とか位置づけについても検討されている。この点も要参照である。
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