日評アーカイブズがすごい(2) #瀧川事件 など
日評アーカイブズが復刊した書籍の注目は、瀧川事件に名を残す瀧川幸辰先生の『新版刑法講話』である。
なぜ注目か、というと、ともすれば罪刑法定主義の意義とか忘れられがちな今日の世相にあって、ぜひ読みたい本だからである。
罪刑法定主義の人権保障機能を最重要視し、
国家の刑罰権の濫用からいかに個人の人権を保障するかを中心に理論を構成しており、
瀧川の刑法理論の神髄が簡潔・平易な言葉で叙述されている。
瀧川先生が書かれた初版は昭和26年のものだが、この復刊されたものは昭和62年の第二版であり、解説が付されている。
PDFのみ、税込みで2592円である。
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