知らなかったよ〜法令データ提供システムのHTTPS化
日本政府の法令データ提供システムが暗号通信方式に変わり、URLの冒頭の通信種別が http から https に移った。
この移行はすでに1月から行われていたようであるが、6月に従前のhttpによる通信が出来なくなり、一挙に一般の知るところとなった。
私は、法令データ提供システムは職業柄、毎日何度も使うが、うかつにもアクセスできなくなったことで初めて知った一人である。が、少なくとも私の知る限りでは、そのような広報には全く接していない。
情報収集の不足を恥じるものではあるが、しかし、毎日使っているものの基盤が変わるかもしれないという目でしょっちゅう確認することはないので、例えば法令データにアクセスしたら予告がインポーズされて出てくるとか、そのような仕組みが行われても良かったのではないかという気がする。
EU域内のサイトでは、もうしつこくGDPRに適合するためのクッキー通知が出てくるのだが、法令データ提供システムではそのようなことはなかった。
それはともかく、今後、私の法令データへのブックマークは少なくとも100法令は超えているはずなので、その一つ一つにsを付加する作業が続くわけだ。
しかしまだelaw以前のe-govサイトへのブックマークも残っているくらいなので、アクセスして失敗したときにやればいいとか考えていると、死ぬまで旧URLどころか旧サイトへのブックマークが残り続けることだろう。
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コメント
法の不知はこれを許さず。
投稿: 木下信行 | 2019/06/29 11:49