Book:新訂ワークブック法制執務 2 ed.
北大では法情報学という授業をやっていて、立法過程では当然ながらいわゆる改め文方式の法律改正方式を取り上げた。
ただやってもつまらないので、官報から適当な改正法文を引っ張ってきて、改正後の条文を作成してみようというワークをやらせてみたが、受講生のうちの留学生にはやや難しい課題だったかもしれない。
この本はかつて参考にしたものだが、現在新しいバージョンとなっている。しかしまだ新旧対照表方式には対応していないらしい。
理論的には正しくても、改め文方式はやはり職人的な近寄りがたさがあり、立法の権限を有する議員さんにも、立法の主体であり客体でもある有権者にとっても了解可能な方式を正式なものとしないことには、やはり問題があると言えよう。
なお、類書に以下のようなものもあるが、著者名を見て色々と感慨を深めてしまう。
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