Book:ミレニアム1(上・下)
初めのうちは、あまり引き込まれなかったが、途中から急展開し、後半はもう夜も眠れずという感じで読んでしまった。
スウェーデンの作家の作品は、マイ・シューヴァルとペール・ヴァールーのマルチンベックシリーズ以来であるので、もちろん訳者の力量にもよるのだが、読む数は少なくとも面白さは天下一品という印象だ。
もっとも、この作品を完結させる前に作者が亡くなってしまったというのであり、それはとても悲しい。リスベットや名探偵カッレくんの活躍をもっと読みたいし、それとは別の世界も読んでみたい。そんな思いが叶えられないのが残念である。
作品は、まあ、ミステリというべきなのであろうか。しかし社会現象、とりわけ児童虐待・女性に対するサディステックな、あるいは猟奇的な暴力、家庭内暴力が色濃くテーマとして編み込まれている。そうそう、メディアと名誉毀損の問題も、色付けとして出ている。
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