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2019/02/28

Book:おそろしいビッグデータ

今年読んだ10冊目は、山本龍彦先生のおそろしいビッグデータ 超類型化AI社会のリスク (朝日新書)

少し前の本ではあるが、そのみずみずしさは失われていない。ビッグデータ、プロファイリングによる類型化、セグメント化、そしてそれによる選別が進む社会の問題性について、参考となる。

山本先生の本でユニークなのは、消費者契約法の監禁類型になぞらえて、ターゲティング広告の問題点を論じられているところだ。
囚われの聴衆という議論は昔からあるのだが、そしてターゲティング広告による購買誘導も、場合によってはそうした問題となりうるのだが、そのことを不当勧誘行為の監禁類型と比較して、消費者法的にも問題ありと論じられている点が注目である。

本書が出てから、消費者契約法も少し進化しており、デート商法などを直接の対象とした取消権も出てきている。ターゲティング広告で不当に誘導するのは、デート商法とか、あるいは不安惹起型の商法とか、そういう類型にも近いかもしれない。

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