Book:民事手続と当事者主導の情報収集
酒井博行先生からご恵贈いただいた民事手続と当事者主導の情報収集 (学術選書146)は、近年の酒井先生が力を込めてきた弁護士会照会のみならず、当事者照会とそのモデルとなったアメリカの質問書についても検討を加えたものである。
弁護士会照会の方は、活用が進み、そのサンクションの有無が焦点となっているが、当事者照会の方は、死産ともいうべき状況であった。
しかし、提訴前の当事者照会や証拠収集処分については、活用しているという話を何人かの弁護士さんから聞かされもするし、実際裁判例でその結果にお目にかかることもあり、それなりに活用され始めているというところであろうか。そうなると、酒井先生の研究にもますます脚光が当たることになりそうだ。
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