comic:イチケイのカラス(1)(2)
今年読んだ3冊目4冊目がイチケイのカラス コミック 1-2巻
刑事裁判所を舞台とする、それも裁判官が事件処理のことで色々と行動し、思い悩むところがずっと続くという、驚くべき平凡な日常を描いた、それでいて突拍子もない個性の持ち主たちが裁判官にも書記官にも事務官にもいる裁判所の物語である。
ミステリでもないし、法廷ドラマチックというわけでもない、傍聴記に毛が生えたようなテイストもあるが、裁判所ロマンスというわけでもない。ただ、裁判官が、審理に、人間として向き合う姿を丁寧に書くという、それだけでドラマになってしまうというわけだ。
そしてそれだけでドラマになってしまう、つまり考えがたいくらいの意外性があるということを、コミックの作者も読者も登場人物も、それぞれ共有しているという雰囲気がよく立ち上っている。
というわけで、とても興味深く面白い。次は3月発売だそうである。
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