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2018/11/30

破産法教材:横領の市職員に対する損害賠償請求

自己破産でも3195万円請求「逃げ得許さぬ」

元事務局長は2009年1月から17年7月までの間、取引先のデザイン業の男性と共謀し、見積書を偽造したり、飲食費や会議費の虚偽領収書を作成したりして、実行委の口座から少なくとも約2883万円を引き出し、着服したとしている。 (中略) 元事務局長は8月、横浜地裁横須賀支部に自己破産を申し立て、9月に破産手続き開始が決定されたが、市と同実行委はその後、計約3195万円の損害賠償請求権があると同支部に届け出た。


ということで、上記の損害賠償請求権が免責されない根拠を述べよ。

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2018/11/25

prison:奈良監獄、最後の公開

少年刑務所として用いられていた奈良監獄が、ホテルに生まれ変わるということで、その往時の姿の最後を一般公開していた。

勤労感謝の日に、訪れたところ、もうすごい人であったが、中はゆっくりと時間をかけてみることができ、堪能した。

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Book:虚ろな十字架

今年読んだ26冊目は、東野圭吾の虚ろな十字架 (光文社文庫)

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2018/11/17

misc.文科省の劣化はとどまるところを知らず

我が職場の監督官庁ながら、もう情けない限りだ。

警察へ利用者情報 任意協力の提供に疑問視も-苫小牧市立中央図書館

図書館が見識(記事中の鈴木正朝教授によれば「常識」)を持った職員を擁していないというのも残念なことではあるが、文科省の対応はなんなんだ?

警察からの要請を受け、市教委は文部科学省に対応について問い合わせたところ、「各自治体の判断だが、応えても特に問題になる案件ではない」との回答を得たという。

ここは、有川浩の図書館戦争を100回読んで感想文を書かせる刑に処すべきであろう。

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2018/11/16

リーガルVについての不満

米倉涼子が資格を失った元弁護士で法律事務所を裏から操る非弁的ドラマをやっているが、視聴率は15%程度で一人勝ちと評されている。
しかし、ドクターXほどではないとして、不満なのだそうだ。

芸能関係者は以下のように言う。(ニフティニュース「米倉涼子&ぱるる共演で好調」リーガルV、それでも“物足りないモノ”とは?

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2018/11/15

history:帝銀事件展

帝銀事件といっても、今の学生さんには全く反応がないが、戦後の疑獄事件で未解決のものだ。
その展覧会が、成城大学のお近くで開催される。

帝銀事件の謎迫る展覧会、捜査手記初の一般公開

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ちなみに私の授業でも、人身保護法が使われた例として、平沢さんのことを取り上げている。

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2018/11/10

#ティフェンヌ・ベロン さん捜索の模様@Nikko

ティフェンヌ・ベロンさんの兄弟ダミアンとその従姉妹が、日光の山中を捜索する模様から始まる。

今日の日本時間19時から、ポワチエのノートルダム教会から希望のための更新が行われることは、このブログで伝えた通り。→Tiphaine Veronさんの希望のための行進

早期の救援・発見を願う。

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法のデザインからの連想でFashion law

先日の法のデザインと言う書籍からの連想で、以下の本が浮上している。

ファッションローとは、文字通り、ファッション業界に関する法律問題のことで、この本の共著者にはファッションローの助教授 adjonctive professor という肩書の方もいる。

日本の法律学の区分としては存在しない法分野であるが、繊維関係、皮革関係、商標・意匠といった知財関係、その他国際繊維・服飾取引などにも関わり合いを持つのであろう。

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2018/11/09

article:法人格なき社団財団の当事者能力

大阪市立大学法学雑誌64巻1・2号1頁以下に掲載された岡成玄太准教授の論文「法人でない社団・財団の当事者能力」である。

内容は、法人格なき社団財団に当事者能力を認める民訴法29条の解釈論として、構成員など財産帰属者の固有財産から分離された社団財産・財団財産を形成している団体については、その代表者・管理者に訴訟追行の授権が財産帰属者からある場合には、民訴法29条の適用を認めて良いとする。

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2018/11/08

article:ドイツ当事者公開原則の基礎法理

大阪市立大学法学雑誌64巻1・2号196頁以下に掲載された池邊摩依氏の論文「ドイツ民事訴訟法における当事者公開原則の基礎法理」を読んだ。

民事手続における情報の保護と利用という問題に取り組んでいる私としては、極めて興味深いテーマである。

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2018/11/07

Tiphaine Veronさんの希望のための行進

ポワチエから来たフランス人女性ティフェンヌ・ベロンさんが行方不明になってから100日超。

彼女を見つける希望のための行進が、ポワチエのノートルダム教会から、土曜日の11時に行われます。

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Debat: 受け子の認識と詐欺をめぐる最高裁弁論

受け子が「中身知らず無罪」の判決見直しか 最高裁

産経新聞によれば、11月6日に開かれた弁論で、常習的に受け子をしていた被告人が、詐欺に加担していたとは知らなかったとの供述を理由に無罪判決が下された事件について、審理された。16日にも同じ論点で別の被告人に関する弁論が別の小法廷で開かれるそうだ。


下級審の判断は以下の通り。

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2018/11/06

Book:法のデザイン

今年読んだ25冊目は、水野祐先生の法のデザイン—創造性とイノベーションは法によって加速する

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2018/11/05

20181105世界津波の日

横浜駅でもティッシュー配っていた。

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2018/11/04

11月3日は憲法公布記念日

一日遅れとなってしまったが、11月3日は文化の日であり、明治節であり、そして日本国憲法公布の記念日である。

2年前のこのブログでも取り上げたが、文化の日を制定するにあたっての立法者の真意は、日本国憲法公布を記念したいというものであった。

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2018/11/03

Franceのタバコ事情

もう一つ、タバコ関連の記事があった。といっても有料会員向けなので、途中までしか読めないが。

「屋内全面禁煙」でもパリはやっぱり“たばこ天国”

欧米では屋内禁煙が徹底していてエライという人が散見されるが、少なくともフランスでは歩きタバコは合法で、ポイ捨ても常識に反するとは思われておらず、高校とかでも生徒が出入りする入り口の横で先生とか職員とかが朝の一服を楽しんでいる光景はザラに目にする。

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2018/11/02

lawyer:大量懲戒請求に対する提訴

900人提訴へ 大量懲戒請求受けた弁護士 6人に賠償請求

北先生、佐々木先生が大量に懲戒請求を受けた件で、まず6人の懲戒請求者に対する損害賠償請求訴訟提起が報じられている。

この問題は、朝鮮学校への補助金の交付を求める声明を出した全国の弁護士会の幹部らを対象に、去年1年間で13万件もの懲戒請求が出されたもので、ネット上のブログが「声明への賛同は犯罪行為だ」などと懲戒請求を呼びかけたことが影響したとみられています。

東京弁護士会に所属する佐々木亮弁護士と北周士弁護士は、弁護士会の声明には一切関わっていませんでしたが、ツイッターで異議を唱える投稿をしたことがきっかけとなり、これまでに960人以上から合わせて4000件余りの懲戒請求を受けたということです。

2人は2日、不当な懲戒請求で業務を妨害されたとして、請求者6人に対し1人当たり66万円の損害賠償を求める訴えを東京地方裁判所に起こしました。

2人はこれまで請求者に謝罪や和解を呼びかけていましたが、和解に応じたのは20人余りで、今後、残りの900人余りの請求者を提訴する方針だということです。

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misc:ハローワークは非喫煙者のみの求人票を拒めるか?

ハローワーク千葉
「非喫煙者に限る」求人票を拒否

なかなか興味深い話題である。

千葉県で健診を行う公益財団法人・ちば県民保健予防財団(千葉市美浜区)が9月、看護師などの求人票に「非喫煙者に限る」との条件を記載するよう求めたところ、ハローワーク千葉(同区)から「たばこは個人の問題」として拒否された。財団は「健康増進のためなのに残念」とする一方で、ハローワークは「個人の適性・能力のみで選考すべきだ」と反論している。

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2018/11/01

highschool:久しぶりの高校出張授業

本日、ある高校に出張授業に出かける。
その際、高校生たちに法律学で問われる事例として、以下のようなものを紹介することとした。


2
 ネットオークションで古着を買い、代金は電子マネーで支払った。ところが送られてきた古着は、ネットの写真と全く違う代物でとても着ることができない。返品したいけど、どうしたらいい?


5
 SNSで知り合った人に紹介されたバイト先がブラックで、ちょっとしたミスを理由に罰金だとか言って約束のバイト代を払ってくれない。
 こんなこと許されるの?


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