Ordinateur:電子カルテにウィルス
病院ということなので、二重に皮肉な話だ。
医者の不養生はカルテに至るまでというべきなのか、それとも医療機関といえどもコンピュータは素人というべきか。
宇陀市立病院によりますと、今月16日、電子カルテのシステムが使えなくなったことに職員が気づき、システム会社に連絡したところコンピューターウイルスに感染していることがわかったということです。病院ではすぐにシステムを停止させたうえで対応にあたり、2日後に復旧したということですが、今月1日から15日までに作成した電子カルテのうち、患者1100人余りの問診のやり取りを記録したデータが暗号がかけられた状態となり、開けなくなったということです。
システムは今月1日に導入したばかりでしたが、病院によりますと、最新のウイルス対策ソフトが導入されておらず、データのバックアップも取っていなかったということです。
これに続く部分で病院が、個人情報の流出がなかったとか言っているが、この場合心配すべきはCIAのCではなくIとかAの方であろう。
つまり、電子カルテに登録された患者の診療記録が変わっていたり、そもそも使えなくなってしまったという方が、漏れたというよりも重大な結果をもたらし得る。診療ミスにつながって命にも関わるかもしれないのだ。
確かに医療情報はセンシティブ情報の最たるものだし、漏れてももちろん問題だが、心配になるのはそこではない気がする。
さて、この場合、フォレンジック技術により復元したりすることは可能なのであろうか?
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