e-Book:法律専門書の電子書籍は有り難いが・・・
前のエントリで刑事収容施設法の逐条解説をアマゾンKindle版で引用したが、こういうコンメンタールの類が電子書籍で参照できるというのは素晴らしい。
しかし、例えば注釈民法とか注釈民事訴訟法とかがKindle版で出たとしても、紙バージョンを止めてキンドル本だけ買うという選択肢は、多分ない。職業柄、両方買うかもしれないが、電子書籍だけということになると、プラットフォーム事業者がやーめたといえば、おしまいになる可能性が高い。
それと、上記の刑事収容施設法のような専門外の、多分今回は参照してもその後10年間見ないかもしれないし、見るかもしれないというものだと、紙の本なら10年後に備えて保存しておく気になるのだが、電子書籍はそんな先まであることが期待できない以上に、自分でも管理できるとは思えない。
本は、重く、かさばるので、本棚に置くし、整理もする。そのような行動様式がある程度固まっているので、10年スパンでの管理も不安に思わないが、電子書籍を本格的に買い始めたら、どのブラッとフォームにあるのか、キンドルなのかそれ以外の電子書籍なのか、わからなくなること必定だ。
フィンテックの家計簿ソフトのように、取引のある電子書籍屋を横断的に購入済み書誌リストを作ってくれて、新版情報とか類似書籍新刊の情報とかを進めてくれる電子書籍ソフトが出てくれれば、そしてそれが本棚のように永続的に見える安定感を示してくれれば、紙は買わずに電子書籍だけにするかもしれない。
それから、刑事収容施設法のコンメンタールをKindleで買うとすれば、100円で一日だけ見られるというような買い方ができた場合だ。これなら、取り合えず手近に図書館がないときに、でも参照したいというニーズを満たせる。
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