科研費公募開始と変更点
今年も科研費の申請書を作成する季節がやって来た。
しかし今年は今やってる研究に手一杯で、新規に申請するゆとりはなさそうだ。
申請書を書かなくて良いのは良いが、それだと毎年のように変わる申請のやり方についていけなくなりそうだ。
今年も結構な改革がある。
勤務校から、主要改正点のご案内が来たので、備忘がてらに共有しておこう。
<主な公募内容の変更点>
1.研究分担者承諾書の電子化
従来は紙媒体での提出でしたが、今年度より電子申請システムでの手続きが必要となります。研究計画調書提出までに、研究分担者に依頼し、分担者の所属機関から電子申請システムで承認を得ることになります。機関により承認に時間がかかる場合がありますので、早めに手続きしてください。
※ご自身が研究分担者となる応募の場合も同様の手続きが必要となります。
2.研究計画調書の変更
従来の「研究業績」欄が「応募者の研究遂行能力及び研究環境」欄に変更となりました。従来までの研究業績を羅列する形式ではなく、応募者(研究代表者、研究分担者)の研究計画の実行可能性を示すため、(1)これまでの研究活動、(2)研究環境(研究遂行に必要な研究施設・設備・研究資料等を含む)について2頁以内で記述することになりました。
※研究業績を一切書かなくとも良い、あるいは、書けないということではありません。
第1の点は形式的なことだが、申請の経験が乏しい人を分担者にするときは、問題が生ずるかもしれない。数年にわたって申請も報告もしていない人が電子申請のパスワードを用意できるとは期待してはいけない。自分だって怪しい。気をつけなければ。
第2の点は重要な変更だ。
まあ今までも、着想に至った経緯あたりで従来の研究と業績へのリファーを書いて来たので、実質的にはリストが省略できるというわけだ。業績の書式とか、開始ページと最終ページとか、査読の有無とか、意味のない記載に頭を悩ます必要も無くなったということならGJである。
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