Book:法廷弁論
今年読んだ12冊目は、弁護士カモ先生で有名な加茂隆康弁護士による法廷弁論
まあ、ファンタジー小説だと思うと、東京に四番目の弁護士会「新東京弁護士会」ができていたり、懲罰賠償が日本で立法化されていたり、800億円の報酬をもらって気が大きくなっている主人公だったりしても違和感は感じない。
ネタバレはしないが、弁護士会懲戒制度が綱紀委員会も含めて個人の意思でどうとでもなるし、日弁連の懲戒委員会はなんの役にも立たないという不当な位置づけにされているのは、いささか残念ではある。
また、表題の「法廷弁論」というのは、一体なんなんだろうか? 編集者が適当に付けたのであろうか?
それに主人公が「かけだしの若き弁護士」ということになっているが、それはどう考えても違うのではなかろうか? 一応パートナーなんだし。
にもかかわらず、行きの電車で読み始めて帰りの電車と帰宅後までで一気に読めてしまう面白さは評価に値する。
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