cinema:半落ち
今年見た16本目の映画は、ちょっと誰が主演かはっきりしないのだが、クレジットでは寺尾聰ということになっている「半落ち」
上映時点で見たいと思って見られなかったのを、テレビでやったときに録画して、今回ようやく見ることができた。
半落ちというのは、中途半端に自白している状態をいい、よくテレビなどで被疑者が犯行を「ほのめかしている」という時の状態なのではないかと想像しているが、本作品の寺尾聰はアルツハイマーで苦しむ奥さんに手をかけて殺した後の2日間の空白があり、その間何をしていたかしゃべらないという状態であった。
警察官の妻殺しということで、早く、それもなるべく同情を引く形の事件に仕立て上げたい警察上層部と、過去に傷を持つ検事、真相を暴きたい記者、そして自身の父の認知症で苦しんでいる左陪席などが、それぞれの立場から事件に迫る。その間、弁護人もまた、独自に真相にたどり着く。
若き日の高橋一生が見られるし、樹木希林も奈良岡朋子まだまだ元気。
しかし、法廷でのやり取りはどうも一貫性とか必然性を欠くようなやり取りに見える。法律実務に通じているかどうかという以前に、ストーリーとして無理があるような感じだ。
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