politique:実際にやれば醜い頭の体操
昔、多湖輝という人が頭の体操というシリーズ物を出して大ヒットさせていたが、論理とか推論とかいう操作を一般向けに啓発するもので、私も子どもながらに推論を楽しんだものだ。
昨今の「記憶の限り会ったことはない」のニュースは、この頭の体操の問題さながらなので、以下に新聞記事から改変して示してみよう。
A県作成の文書「4月2日、A県と同県B市の職員が首相官邸でX氏と面会した。X氏はY学園の件は首相案件だと述べ、自治体がやらされモードではなく、死ぬほど実現したいという意識を持つことが最低条件と発言した」
A県知事「この文書は真実だ。」
B市市長「一緒にやってきた仲間だから迷惑がかかるようなことは言えない」
X氏コメント「私の記憶をたどる限り(Y学園関係者に)お会いしていない」
X氏周辺に説明「C氏がY学園の関係者を連れてきたという認識。名刺交換をした記憶もなく、同席者が誰かは確認しなかった」
C氏「私や内閣府の担当職員が4月2日にB市の職員を官邸に紹介、案内したことはない」
嘘をついているのは誰か?
C氏(藤原豊地方創生推進室次長(当時))の上記発言が嘘であれば、他の発言は「記憶をたどる限り」という留保を踏まえると、全て真実となる。
逆にC氏が真実を述べているとなると、他の人達はX氏の周辺への説明も含めて、すべて虚言ということになる。
この中で一番リアリティがあるのがB市市長の発言だ。
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