Book: 社会の変容と民法の課題・上
五十嵐先生をして北大民法の黄金期と言わしめた瀬川信久先生と吉田克己先生の、合同古稀記念論文集『社会の変容と民法の課題 上巻』である。
あたかも民法の講座モノであるかのように、総論から始まって総則、物権・担保物権、債権法改正、債権総論・契約総論と整理された目次で、それぞれに興味深い論考が並んでいる。
河上正二先生の「改正民法における「定型約款」規定における若干の問題点」という論文も、アレかなと思いつつ読んでみたいし、松久三四彦先生による「一方配偶者からの持分譲受人の共有物分割請求と権利濫用・公序良俗違反」という論文も研究会でご報告を聞いただけに、活字として読むのが楽しみだ。
また、瀬川先生、吉田克己先生ともにフランス法への関心が高い方であるだけに、大村敦志先生や小野寺倫子先生などのフランス法を参照する論文も多く含まれていて、この点も読んでいきたいところである。
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