UN:女性に対する暴力撤廃の国際デー
今日、11月25日は、国連が1999年に定めた「女性に対する暴力撤廃の国際デー」であり、国連事務総長のメッセージが公開されている。
今こそ、世界中の女性と女児が、嫌がらせや有害な慣行、その他あらゆる形態の暴力を受けずに暮らせるようにするため、私たち全員が結束し、行動を起こす時なのです。
日本でも、一応、12日から25日までを女性に対する暴力をなくす運動期間としているが、関心がないとほとんど気が付かない。
関心のある人の中での活動では「啓発」とかにはならないであろうに。
今年の日本では、強姦罪から強制性交等罪に改正が行われたという画期的な年であるが、他方で泥酔した状態でホテルに引きづられて行った女性がレイプを訴え、性交渉が行われたにも関わらず、同意があったという言い訳を男性の方がしていて、それがまかり通っているという状態である。
また、ついこの間は9人もの大量殺人事件があり、そのほとんどは女性が被害者であった。女性に対する暴力の最も酷い形態の部類であろう。あの事件、ネットの闇という角度では大きく話題にされてきたが、女性に対する暴力という角度での報道とかはほとんど見かけなかった気がする。
ちなみに、フランス政府のサイトでは、女性に対する暴力の統計数字が示されている。
3日に1人の女性が、現・元パートナーにより殺されていること、1年に22万5千人の女性が現・元配偶者から暴力や性暴力を受けていて、そのうち5人に1人しか告訴していないことなど。
DVもストーカーも、女性に対する暴力の酷さは日本で終わった問題では全く無いことを、改めて思うために、今晩はパープルライトを付けてみよう。
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