decision: 日本会議の研究仮処分取消
森友学園事件で名を馳せている菅野完氏による日本会議の研究 (扶桑社新書)には、東京地裁が販売差止仮処分を発令していたが、この程その仮処分決定が取り消された。
日本会議と関係が深いとされた宗教団体元幹部の男性が販売差し止めを求めていた。1月の仮処分決定は、男性についての記述の一部が「真実ではない可能性が高い」として、この部分を削除しない限り販売しないよう同社に命じた。異議審の決定は「出版物の差し止めは、真実ではないことなどが明白の場合に例外的に許される」と指摘。問題とされた部分について「真実ではないことが明白であると認めるのは困難」とした。
上記の削除を命じられた部分が、次の写真の黒塗りの部分である。
裁判で検閲的な仮処分が行われた記録教材として、ここに公開しておこう。
ちなみに、黒塗りされる前のバージョンはBook:日本会議の研究で紹介したときに買ってあるので、教材としてはこれで十分だ。
ということで、仮処分とか、名誉毀損とか、授業教材に使いたいという方はどうぞ。
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