consumer:家賃滞納を理由に鍵を無断で取り替えるのは違法
TBSの下克上受験というドラマで以下のようなシーンが出てきた。
ドラマのテーマは、中卒カップルが子どもを中学受験させようと奮闘するというものだが、その父親・信一が心労で倒れてしまう。そして・・・
数日後、退院した信一は香夏子たちと帰宅するが、なんと折からの家賃滞納で鍵を変えられてしまいアパートに入れない!大家の田畑に事情を話すが取り合ってもらえず、信一は仕方なく徳川直康に相談する。
出た、消費者問題ということで、これは違法だろうと妻と話していたら、ドラマは結構まともな経過を辿った。
相談された徳川が顧問弁護士に命じて大家と交渉させるのだが、家賃を滞納したからと言って勝手に鍵を取り替えるのは、自力執行であって違法だと大家に伝え、無事、鍵を返してもらうのだ。
弁護士のセリフには、「解除したいのなら裁判所の判決を得ないとダメだ」というものがあり、そこは違うだろう、解除は自由にできるけど立ち退かせるのは判決を得て出ないとダメだろう、というところはあったが、それ以外は極めてまともであった。
なお、適格消費者団体はこの種の不当条項の使用差止めの申入れを行ない、一つ一つ理解を得て削除させている。
適格消費者団体については消費者庁サイトを参照されたい。
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