« 日韓保険法セミナー@北海道大学附属高等法政教育研究センター | トップページ | musique アル・ジャロウ死去 »

2017/02/09

Franceの弁護士事情

司法制度改革ではフランスなみに弁護士を増やすと言っていたが、そのフランスの現在の弁護士の統計が公表されたのでご紹介。


Avocat

2016年1月1日現在で、フランスの弁護士総数は63 923人。10年前と比較して約4割ほど増加している。
そのうち42%に当たる26 792人の弁護士がパリに集中している。

そして、女性化は更に進んでいる。女性弁護士が初めて男性より多くなったのが2009年のことだったが、2016年は女性弁護士が占める割合が55.1%となった。

事務所の規模は、36%の弁護士が一人事務所を持っており、パートナーとして共同で事務所を経営している弁護士は59%。勤務弁護士はわずかに5%とされている。

事務所の共同化はパリが進んでおり、地方ではパートナーが21.8%なのにパリでは40.4%に達する。

フランスにも外国弁護士が登録されており、その数は2177人だが、パリに4分の3が集中している。
逆に、外国の弁護士会にも登録しているフランスの弁護士会所属弁護士は2 485人いる。

この10年間で弁護士事務所の支店の数も4割増加している。

以上は司法省のStatistiques sur la profession d'avocat (2016)より。

なお、司法制度改革が検討途上にフランス弁護士の状況を実態調査したことがあり、以下の書物にまとめられている。
「フランス弁護士職の業務と収入に関する現状」日弁連法務研究財団紀要・法と実務2号

|

« 日韓保険法セミナー@北海道大学附属高等法政教育研究センター | トップページ | musique アル・ジャロウ死去 »

法曹・LS」カテゴリの記事

フランス法事情」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Franceの弁護士事情:

« 日韓保険法セミナー@北海道大学附属高等法政教育研究センター | トップページ | musique アル・ジャロウ死去 »