matimulog:忘れられる権利〔削除権〕の行使を受ける
このブログの2006年8月30日の記事news:携帯電話番号の詐取について、そこで取り上げた事件の当事者らしい人から自分の実名が出ているトラックバックの表示を消せという要求がニフティに来た。
はいはい、ということを聞いて速攻で非公開にしたのだが、それにしても10年前の記事である。
いつまでも実名が残っていれば、更生の妨げともなろうし、そもそも社会の公益的な関心事というわけでもないのに実名報道されたという点で気の毒としか言いようがない。
ただ、この件では、実名を記載したのも、実名入り記事を引用したのも、私ではない。この当時は無制限に表示させていたトラックバックなのである。
トラックバックとは、知らない人がほとんどかも知れないが、別のブログのエントリへのリンクをこちらのブログに表示するようにと一方的に指示することができるもので、関連記事ですよ〜ということを知らせることで自分のサイトに誘導できる仕組みだ。
スパム記事が多いので、いつの頃からか、承認制にしたし、同様にコメントも承認制にして、原則として不承認という対応となったが、昔は当然受け入れ状態であった。
そして、トラックバックの表示は、トラックバック元の記事の一部が表記されるので、そこに実名が載っていたという次第。興味深いことに、トラックバック元の記事は一足先に削除されていたが、トラックバックとしての表示は残るのである。
かくして、他人の前科情報を実名入りで載せた人権感覚のない奴みたいな扱いを受けることに若干の不満を感じなくもないが、まあもともと実名報道原則がおかしいと思うので、やむを得ないところだ。
あと、削除要求の連絡もプロバイダから私のところに、昔はメールできたものだが、今はフェイスブックのメッセージできた。まあそれはよく知っている相手だからということでもあるが、電子メールより手軽で便利な感じはするのだ。
| 固定リンク
「ウェブログ・ココログ関連」カテゴリの記事
- matimulogのこの一年(2018.12.29)
- web:いらすとや(2017.04.22)
- Niftyの身売りでココログはどうなる?(2017.01.31)
- matimulogで昨年よく読まれた記事Best10(2017.01.07)
- matimulog:忘れられる権利〔削除権〕の行使を受ける(2016.11.09)
コメント