Iraq War:反省できる国とできない国
The Chilcot reportにより、当時のブレア首相がイラク戦争に正当性なく参加していったことが明らかにされた。
戦争以外の平和的な手段を尽くそうとせず、最後の手段ではなかった侵略戦争にのめり込んでいった。
国連、EU、そしてアラブ諸国の平和的解決努力の進展にもかかわらず、ブレア首相は子ブッシュ大統領に「何があっても付いていきます」と約束し、実際、闇雲な軍事行動に追従していった。
この歴史的事実、それもまだ戦後処理が完了していないどころか見方によっては戦争が続いている段階での開戦時の事実経過を、明らかにして当時の為政者の責任をきっちり追及するイギリス。
それにひきかえ我が日本の情けなさよ。
イラク戦争には、憲法9条と、その解釈として集団的自衛権の行使はできないという立場のおかげで、アメリカからの戦争協力要求に精一杯応じても、あの程度で済んだ。
とはいえ、かなりの危険を犯したことは事実だし、すっかりアメリカの手先としてのイメージを中東に振りまき、テロの標的に回る羽目になったが。
そして当のアメリカが、あの戦争は間違いだった、偽情報に踊らされたといっているのに、日本政府は未だにその間違いを認めようとせず、全く反省しようともしない。
ブレア首相はこっそりと「どこまでも付いていきます」と言ったが、ブッシュのポチこと小泉首相も、そして現首相・安倍も、むしろそれを公言するし、そのためには「戦争協力にも限度があります」という憲法9条の解釈を変えてまで、戦争協力への体制を整えるというのが安倍流政治だ。
安倍首相の下では、イラク戦争開戦に至るペテンが再び行われたとしても、また同じことを繰り返すだろう。
全くなんの反省もないし、むしろ騙されても付いて行くほうが国益にかなうと信じているきらいもあるのだから。
しかし、日頃、日本は凄い、日本は偉い、と言っている皆さんは、こういう日本政府のあり方に疑問を持たないんだろうか
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