情報収集のためのFB投稿、やってしまいそうか?
アメリカのお話。
心配しただけなのに…中学生の母親 FB投稿で有罪判決
米ニューメキシコ州で、中学生の息子から学校での他生徒による銃乱射計画を知らされてフェイスブックに投稿した母親が、学校を混乱させたとして有罪判決を受けた。米メディアが伝えた。母親は心配になり、情報収集のため投稿したと説明。ただ、乱射事件は起きず、実行日とされた日に生徒約160人が欠席、学校に電話が殺到し、業務に支障が出た。
要するに業務妨害となったというわけである。
しかし、単純に犯行予告をしたのではなくて、犯行を計画している者がいると聞かされて、心配になり、FBで友達・フォロワーに聞いてみたということである。業務妨害の故意はなさそうだ。
当局者は「心情は分かるが、まずは警察や学校に通報すべきだった」と話しているそうだが、それが通るのは、警察や学校がきちんと適切な処理をしてくれるという信頼があるときだ。
日本に話を置き換えても、上記のような結果が起こった時は、浅はかな母親が無分別に情報を垂れ流してパニックを招いたのであって、然るべき機関に知らせるべきだったと指弾する声が大きくなりがちだが、我々はそんなに信頼できる警察とか、信頼できる学校とかを持っているのかという疑問は禁じ得ない。
別のところでは、警察とか学校とかの業務や不祥事の処理について極めて強い不信感を露わにして、信頼出来ないから第三者機関が必要だなどと言っているのではあるまいか?
ある種の人々は、学校は日教組に支配されているから信頼出来ないという妄想を付け加えることもある。
それでも個人個人が勝手なことをするよりは、お上にすべてを委ねてお沙汰を待つ、といった態度が推奨されるのが日本社会というわけである。
アメリカではどうなるのかと、上記のような記事を読むと、非常に興味がそそられるところではある。
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