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今年読んだ15冊目。蘇我氏 ― 古代豪族の興亡 (中公新書)
蘇我氏といえば、大化の改新で中大兄皇子と中臣鎌足とに討たれて滅亡した旧体制の豪族で、聖徳太子の後継者を根絶やしにした極悪人というのが日本書紀史観である。
これに対して本書は、聖徳太子の政治とされる諸政策をリードしたのも蘇我氏なら、大化の改新で討たれたのは蘇我氏の中の本宗家であった蝦夷・入鹿親子であってそれ以外の蘇我氏一族は依然として重臣で在り続け、奈良、平安と藤原氏の支配に従って中級豪族から次第に没落していった経過を淡々と追っている。
ドラマチックなところはないが、古代日本に興味がある人向けの一冊だった。
2016/04/20 書籍・雑誌 | 固定リンク Tweet
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