« Book:Law and Policy on the Domestic Violence in Japan | トップページ | jugement:裁判所側の過失を認めた事例 »

2016/04/17

book:科学的証拠とこれを用いた裁判の在り方

荷物を片付けることを余儀なくされている過程で読んだ、今年読んだ14冊目。

アマゾンでは買えないようだが、e-honには登録されている。

裁判所サイトでの紹介文がある。

Liser1


基本的に刑事訴訟における科学証拠の扱いに関するものであるが、デジタル証拠やデジタル・フォレンジックに関するものはノータッチである。
中心となるのは、DNA鑑定や残留物鑑定、そしてうそ発見器の利用の可否などについてである。鑑定試料を全部用いて消費してしまった場合の証拠能力の議論にも言及されているが、この点についての検討は、捜査の必要性を全面的に優先させているようである。

なお、民事訴訟においても鑑定と裁判所の自由心証との関係は問題となる。そして複数ある鑑定意見書が反する結論をとっている場合にどうすべきかとか、鑑定結果に対する当事者の異議はどのような場合に取り上げられるべきなのかといった共通する問題については、本書は参考になるところが多い。

|

« Book:Law and Policy on the Domestic Violence in Japan | トップページ | jugement:裁判所側の過失を認めた事例 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: book:科学的証拠とこれを用いた裁判の在り方:

« Book:Law and Policy on the Domestic Violence in Japan | トップページ | jugement:裁判所側の過失を認めた事例 »