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2016/03/23

外国人労働者を安く使うのはFranceも同じ

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フランスでは、最低賃金が1h約1200円前後あり、労働時間も週35時間と厳しいが、それはフランス人の場合。
フランス企業が雇用している外国人労働者は、しばしばこうした労働基準を切り下げられていることが、フランス2の調査番組でやっている。

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FRANCE:ニコラ・サルコジ前大統領の電話傍受は適法と破毀院が判断

Delacroix
本日(3/22)午後、フランス最高裁=破毀院がサルコジ側の破毀申立てを棄却して、サルコジ氏の電話傍受により得た証拠に基づく取調べmise en examenを適法と認めた。

この事件、サルコジ前大統領が訴追されるかもしれないという瀬戸際に立たされているものであり、次期大統領選挙の有力候補であるサルコジ氏の帰趨はフランス政治にも大きな影響がありそうである。
それとともに電話傍受という捜査手法に関する一判断例としても興味深い。

そもそもどういう事件なのかというと、

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2016/03/22

justice:浮気調査を依頼し、証拠が得られなかったら代金返還されるか?

中国の話だが、以下のような事件があったと報じられている。

揚子晩報網(16日付)によると、男と探偵の契約は30万人民元(約530万円)。浮気相手との“男女関係を証明できる”決定的な写真を撮ることが条件だった。2人が交わした契約書には、「写真が撮れなかった場合は、手数料の2万人民元(35万円)分を除いて返金する」と明記されていた。

男はその契約書を盾にして、金を戻さない探偵を訴えた。

依頼した金額が530万円とは、法外に高い気がするのだが、日本での浮気調査というのもこれくらいするのであろうか?

それはともかく、裁判所の判決は意外なものだった。
Dscf2027


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2016/03/17

investigation検証令状で、クラウドのメールサーバの捜索・複写をしたら違法

Liser1

なかなか仕事に戻れないが、重要なニュースが目に入るので仕方がない。

カナロコ:神奈川県警が令状なくサーバー捜査 地検、違法性を認める

この記事によると、神奈川県警はパソコン本体の中の記憶装置しか捜索できないはずの検証令状をもって、押収した被疑者のパソコンからインターネット経由でクラウドサービスにアクセスし、そのサービス内のメールデータを差し押さえたのだという。

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copyright:自炊代行違法判決が確定

Temis2
例によって曖昧なニュース表記なので、確たることは分からないが、自炊代行業の著作権侵害を認めた高裁判決が確定したようだ。

電子書籍「自炊」 業者の代行に禁止命令確定

最高裁判所は、業者側の上告を退ける決定を出し、代行業者に「自炊」の禁止を命じた判決が確定しました。
おそらく、上告不受理決定のことなのであろう。あるいは通常上告の却下も含まれているか?

追記:毎日新聞はNHKよりきちんと事実を報じてくれて、クオリティが高いと評価できる。
業者上告受理せず 知財高裁の賠償判決が確定

本や雑誌をスキャナーで読み取って電子データ化する「自炊」の代行業が著作権侵害に当たるかどうかが争われた訴訟で、最高裁第2小法廷(小貫芳信裁判長)は17日までに、業者側の上告を受理しない決定をした。16日付。複製を差し止め、業者側に70万円の賠償を命じた二審知財高裁判決が確定した。

これで1ヶ月10ページとかいうケチな条件でなかったら、無料会員になるのに。

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France学生たちの労働法改悪反対デモ

今日は、フランス全土で労働法典改悪に反対するモビリザシオン(運動)の日。
今日17日と、31日には交通機関のストライキも交えて、大規模な抗議行動が予定されている。

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2016/03/16

misc:ショーンKの学歴詐称と言ってることがまともなら評価されるべき論

ショーンKという人は、残念ながら見たことがないのだが、センテンススプリング砲のおかげなのか、学歴や職業活動の実績が嘘だったとして、糾弾されているようだ。

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どこかのテレビ局の報道番組でキャスターなんだかそれに準じる扱いの出演者なんだかを任されたということだが、それが学歴等詐称していたことで降板したのだとか。

これに対して茂木健一郎氏が面白いことを言っているので、メモしておきたい。

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Book:民王

今年読んだ11冊目は民王 (文春文庫)

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2016/03/11

2014年のフランス結婚事情

2016年3月10日に公表されたINSEEの統計による2014年のフランス結婚事情は、テレビニュースでも取り上げられているが、Juris-classeurが以下のように紹介している。

2014年には、24万1292組の結婚式が挙げられた。前年比2700組の微増だが、同性婚許容の影響が認められる。2013年に対して2014年は、同性婚が3200組増加し、異性婚は逆に500組減少している。
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Book:地方消滅

今年読んだ10冊目は地方消滅 - 東京一極集中が招く人口急減 (中公新書)

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Cinema:The revenant

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ポワチエの映画館でThe revenantを見てきた。

一言で言うなら、これはディカプリオの自然版ダイ・ハードかと思った。これでもかとツイてないのである。

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2016/03/10

北大の岡田信弘先生がPoitiers大学にいらしたので、仏憲法院について復習

フランスの憲法院は、事後的違憲審査制度が2010年に発足した。
それまでは、法律制定の最終段階に、憲法違反を唱える訴えが議員などから寄せられると、憲法違反かどうかを審査する事前審査制だったのだが、事後審査により事件が起こってからの違憲立法審査権も有するようになった。

それから2015年までの5年間、既に395件の既済事件があるが、さて、そのうち何件くらいが憲法違反との判断を下しているだろうか?

Delacroix


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2016/03/04

Télérecours:仏行政裁判所のe-filing

フランスには司法裁判所と別系統で行政裁判所が存在するが、特に行政裁判所のためのe-filingシステムがTélérecoursと呼ばれるものである。
ポワチエ大学の行政争訟法の先生のご紹介で、ポワチエ行政裁判所判事に連れられ、所長と主任書記官のtélérecoursに関する説明を受けることができた。

事前に、弁護士会が出している使用マニュアルを読んでいったので、説明はかなり分かりやすいものであった。
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システムの全体は、全国弁護士会評議会CNBが弁護士向けに設けているRPVA(Réseau privé virtuel des avocats)と、裁判所内部のe-filingシステムであるSkipper、そしてその間をつなぐコミュニケーションシステムであるTélérecoursの3つのシステムが組み合わされている。
弁護士にとっては、RPVAから行政裁判所のtélérecoursのみならず司法裁判所のオンラインシステムRPVJにも接続できるので、ログインは一つのセキュリティ・キーですることができるし、また一旦接続してIDを設定すれば、直接télérecoursにも接続できるので、便利である。

このアクセスはインターネット経由で、ID/PWを入力して行うので、事務所からでも自宅からでも、はたまたバカンスで滞在しているホテルからでもアクセスして執務が可能となっている。

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2016/03/03

France人の判例評釈のやり方解説ビデオ

ダローズのこのビデオは、対象が誰なのか今ひとつ不明だが、新人法律家と学生向けなのであろう。ともかく、判例評釈の作り方について説明している。

フランスにはこの種の本はあるのだろうか?

この疑問は最後の部分で明らかにされた。


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2016/03/01

animation: What happens before war

大人たちは、忙しいとか言って、こうしたことに気が付きません。

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