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2016/03/23

FRANCE:ニコラ・サルコジ前大統領の電話傍受は適法と破毀院が判断

Delacroix
本日(3/22)午後、フランス最高裁=破毀院がサルコジ側の破毀申立てを棄却して、サルコジ氏の電話傍受により得た証拠に基づく取調べmise en examenを適法と認めた。

この事件、サルコジ前大統領が訴追されるかもしれないという瀬戸際に立たされているものであり、次期大統領選挙の有力候補であるサルコジ氏の帰趨はフランス政治にも大きな影響がありそうである。
それとともに電話傍受という捜査手法に関する一判断例としても興味深い。

そもそもどういう事件なのかというと、

サルコジ大統領は、リビアとの外交の中で、リビア側から選挙資金をもらったという汚職疑惑が持たれており、その捜査の過程で電話傍受がなされた。これにはサルコジ氏の別の名義で使用している電話も対象となり、その電話通話には弁護士との秘密通話も含まれていた。

そしてこれらの通信記録から、サルコジ氏の守秘義務違反、汚職、不当な影響力の行使の事実が明らかになって、サルコジ氏の取り調べが行われたというわけである。

今回の破毀院の判断は、すべての電話通話記録を適法と認めたわけではなく、除外されたものもあるが、サルコジ氏の疑惑、特に不当な影響力を行使して裁判所やモナコの人事に介入した証拠は排除されなかった。

かくして、予審判事の捜査が継続され、軽罪裁判所に訴追される可能性があるというわけである。

なお、フランスの刑事司法については白取先生のフランスの刑事司法が詳しい。

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