J. Sauvageさん、大統領恩赦により減刑決定
DV夫を撃ち殺したジャクリーヌ・ソバージュさん、家族と支援者の要請に応えてオランド大統領が実質的に釈放を認めた。
大統領恩赦により、刑を2年4ヶ月に短縮し、条件付き釈放の申請を可能にしたというものであった。
彼女は、あらゆるDV被害を受けた女性の象徴のようになっており、パリ市長も救済委員会に名を連ねるほど。ネット上の署名も30万を超えていた。
支援者のEva Darlanは、男による男を守る基準で作られているこの社会が女性を苦しめている象徴的事件だとして糾弾し、今後、正当防衛についても法律の規定を見なおすべきと主張している。
日本の昔の尊属殺重罰規定違憲判決で、ギリギリ執行猶予を認めた最高裁のような結果であった。
| 固定リンク
「法と女性」カテゴリの記事
- 法定養育費と養育費等の先取特権の対象額が固まる(2025.08.27)
- 夫婦別姓選択制は戸籍制度の破壊?(2025.05.01)
- UK最高裁によるトランスジェンダーと平等権(2025.04.17)
- Book:裁判官三淵嘉子の生涯(2024.05.30)
- Book:同性婚と司法 by 千葉勝美(2024.03.26)
「フランス法事情」カテゴリの記事
- フランスの司法信頼度調査2024(2025.11.07)
- フランス破毀院のAI利活用(2025.09.03)
- フランス人も大学ランキングは気になる(2025.06.25)
- 聖霊降臨祭の翌月曜日はお年寄りと障害者の連帯の日(2025.06.09)
- Arret:欧州人権裁判所がフランスに対し、破毀院判事3名の利益相反で公正な裁判を受ける権利を侵害したと有責判決(2024.01.17)



コメント