cinema:The Danish Girl
Danish Girlという映画をポワチエで見た。
邦題は多分リリーのすべてというのだと思う。
予告編からも明らかなように、性同一性障害に目覚めた画家が、性転換手術を受けるというお話である。
舞台はオランダ。画家夫婦だが、妻はポートレート画家であまり売れない。ある時夫を女装させて絵を描いてみたら、これがバカ売れ。
ところがこれで夫は性同一性障害を自覚することになり、やがて、命の危険を犯して性転換手術を受けることになる。
結末は見てのお楽しみだ。
しかし、見ていてちょっと待てーみたいな気分に何度もなった。コメディではないのだが。
法学的には、そう、性同一性障害は戸籍の訂正が可能となっている日本法において、子どもがいては適用にならないとか、性転換手術を受けないと適用にならないとか、そうした「欠陥」を改めて思い出させる映画である。
ちなみに、戸籍を訂正した男性(元女性のため生殖能力はない)が女性と結婚して、相手の妻が婚姻中に人工授精等により懐胎した場合、戸籍上夫である男性(元女性)の子として嫡出推定されるであろうか?
最高裁の出した答はこちら。
日本の最高裁にしては当事者の意思に寄り添った判断ではないかと思う反面、要するに法律婚絶対主義で一貫しているなとも思う。
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