america:アラーとイエスは同じ神か?
見出しは少し公平を欠く。ローマ・カトリック的には確かに三位一体なのでイエスで代表させるのもありなのかもしれないが、アラーと同じ神かと言って出て来るべきはエホバなのであろう。
そして旧約聖書を教典として認めている点では、キリスト教徒とイスラム教徒に違いはない。違うとすれば、イエスは神の子か、またマホメットは預言者かというあたりか。
問題は、イスラム教徒とキリスト教徒は同じ神の民だというのが大学の先生によって公言され、当のキリスト教系大学が処分を下したという点。
アメリカだけに、訴訟に訴えるのではないだろうか?
仮に日本で同様の問題が起こったとして、解雇無効確認の訴えなどが提起されると、さてどうなるか?
教義解釈の是非に立ち入らざるをえないから却下か?
それとも、解雇権濫用ではないとはいえないとして、請求認容となるか?
あるいは部分社会の決定には審査が及ばないとしつつ、大学の組織としての決定を是とするか?
興味深い問題になることは間違いない。
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