また、DV被害者の住所が漏れる
全く後を絶たない。
DV:横浜市で被害者の住所漏えい
毎日新聞 2015年08月22日 東京朝刊
横浜市は21日、夫のドメスティックバイオレンス(DV)から逃れるために市外から転入した40代女性の新住所が、夫側の代理人弁護士に漏れたと発表した。女性は住民基本台帳の閲覧制限を求めたが、区役所戸籍課職員が本籍地の自治体への連絡を忘れ、この自治体が戸籍の付票を交付した。市は女性に謝罪した。
問題はこの後どうなるのであろうか。
夫側の弁護士は、調べあげた妻の現住所を夫に伝えて、奥さんに会いに行かせるのだろうか?
そもそも夫側の弁護士の立場としては、DVなどしていないという立場かもしれないし、仮にそうなら交渉を求めて会いに行くことは当然のことかもしれない。
それとも、ともかくも妻が生活を捨てて逃げ出さなければならなかったという事実を認めた上で、夫側の弁護士としても妻の居場所を自分の依頼人に明かさないという対応を取るのであろうか?
実際のところは全くわからないわけだが、いずれにせよ、妻の転居先を調べる弁護士さんの行動は、興味のあるところである。
なお、宣伝。
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