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2015/08/20

Courts:ポーランドの裁判所(1)ワルシャワ

夏休みの自由研究は、東欧諸国の裁判所と関係機関の写真を紹介することにする。

その第一弾はポーランド。首都ワルシャワには最高裁判所がおかれているが、その前に、おそらく元は裁判所であったと思われる現公文書館の建物を発見した。

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元裁判所と判断したのは、もちろん上部にテミスを表す目隠しした女性の顔がついていたからである。

現在公文書館に用いられているということは、写真の赤い看板からグーグル翻訳の助けを借りて認識した。
注目は、ヨーロッパ遺産ラベルという、EUマークの付いた表示である。

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この公文書館には、1971年5月3日のポーランド・リトアニア共和国の憲法原本が収められている。
この憲法は、アメリカに次いで、フランスよりは先んじて、ヨーロッパ最初の近代憲法とされ、立憲君主制の下での三権分立と法の支配を明記した先進的なものだった。
かくして、ヨーロッパの顕著な歴史的文書とされているわけである。

その公文書館の向かいに立つのが、最高裁判所である。
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建物の手前には、独立闘争のモニュメントがあり、その奥に、列柱で囲まれた広い建物が最高裁判所である。

ポーランド語では、最高裁判所をSad Najwyzszyと書くらしい。残念ながら発音は分からないが。
後にわかったことだが、東欧諸国では概ね裁判所をSADとか、SOUDとか、SUDとか、こうした単語を用いている。スラブ系なのであろう。

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列柱の一つ一つには、ラテン語の法源が記され、その下におそらくポーランド語と思われる訳が付けられている。
出典は大部分がローマ法源で、ディゲスタとかガイウスなどと見られるが、キケロの演説集からというのもあり、ポーランド独自の法源もあった。

建物の中には入れなかったが、テミス像はないかと探したところ、裏側に、おそらくはそちらが正面玄関なのであろうが、巨大な三体の女性像が設置されていた。


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典型的なテミスはないかと、あちこちで探したのだが、旧王宮の中には珍しくテミス像が飾られていた。
それも、比較的珍しい構図である。

なお、同じく旧王宮の中には、絵画で、王の4つの徳の一つとして正義を表すテミスの絵画があり、またそれとよく似た絵画がワジェンキ公園の中の離宮の建物内で見ることができた。

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ポーランドの司法制度については、同国のサイトに、英語の解説があった。

The Judicial System in Poland

これによれば、憲法裁判所もあるようだし、行政裁判所もあるようなので、まだまだ探索余地が残されている。

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