Courts:クロアチアの裁判所と法律家
夏休みの自由研究第四弾。
これまで、ワルシャワ、クラコフ、チェコ、スロバキアと来て、ブダペストからザグレブへと渡ったが、ブダペストでは共産主義の思い出公園と温泉公衆浴場に忙しく、裁判所には行かなかった。
ということで、今回はザグレブを中心とするクロアチアの裁判所である。
ザグレブとはクロアチア共和国の首都であり、旧ユーゴから内戦を経て独立した歴史を持つが、内戦の激しかった沿岸のダルマチア地方と異なり、パンノニアと呼ばれる内陸にはその影はほとんどない。
ザグレブは、そのパンノニアにあり、鉄道の中央駅から巨大な大通公園のような公園をめぐる部分と、その北側にある丘の上を中心とする旧市街とに、裁判所があった。
まずは鉄道駅から始まる公園の、最北部に、瀟洒な最高裁判所があった。
クロアチア語でも裁判所はSudであり、Vrhovni Sudと書いて最高裁判所というのがグーグル翻訳の結果である。
参考:クロアチア最高裁判所のサイト
最高裁判所のすぐ横には、Witnessという、なかなかウィットに富んだ名前のラウンジバーがあり、更にその横にはリトアニア公使館があったのだが、リトアニア公使館の入り口にはたくさんの弁護士名が記されていた。
写真には、Advokatという表記とAdvokatiという表記とが左側にあり、グーグル翻訳によれば、後ろにiが付くのは複数形らしい。ということで共同事務所なのであろう。
ところが右側には全く違う文字列がある。
右下の看板はOdvjetnikとあり、これには英語が添えられているので、これも弁護士を意味するのであろう。
その上の三名が連記されている方には、Zajednicki Odvjetnicki Uredとある。これはグーグル翻訳によれば、共同弁護士事務所ということのようである。
なお、同じ公園の東側には、通常裁判所と思しき建物があった。
グーグル翻訳によれば、郡裁判所とのことである。
上記最高裁サイトの中のJudicial powerの説明図には、カウンティコートとあるので、これに相当するのであろう。
さて、丘の上の旧市街には、サンマルコ教会を中心とする広場を囲んで、国会など政府機関の建物が集中する一角があった。
その一つが、憲法裁判所である。参考:日本大使の訪問記、クロアチア憲法裁判所のサイト
下の写真のうち、屋根が綺麗に彩色されているのが聖マルコ教会で、その後ろに見えるオレンジ色の建物が憲法裁判所の建物である。
以上のほか、クロアチアでは、ドブロブニクに行き、主にユーゴからの独立に伴う戦争の跡に胸を打たれたが、それ以前の歴史にも触れることができた。
そして、総督邸という建物の中には、CourtRoomが保存されていたのである。
その説明によれば、当時の裁判は有力市民から一年の人気の参審員を選んで行ったとのこと。なかなか興味深い。


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