Poitiersの公共交通機関
ポワチエという都市は、高等裁判所に相当する控訴院もあるくらいで、歴史的にもツール・ポワチエの戦いに名を留め、それなりに存在は知られているが、実のところ、小都市である。人口規模は9万人程度であり、小樽市をもう一回り小さくしたくらいであろうか。周辺地域を入れれば25万人なので、函館より少し小さいという言い方もできる。
市内の主要交通機関はバスであり、メトロとかトラムとかといった都市型交通機関は存在しない。
また旧市街は丘の上にあり、周辺は川と線路が谷となって取り囲み、その向こう側にさらに丘が広がっているので、自転車は実用的ではない。電気アシスト自転車は、市が貸し出しているが、いつも満杯で申し込んでから一ヶ月待ち。しかし自分で買うほどでもないとフランス人は思っているらしく、大体自家用車の世界だ。
ということで車を買わないとすれば頼りになるのがバスだが、Vitalisという名前の交通公社が運営している。
大学で本ばかり読んでいると、しゃべる能力がだんだん退化するような気がするので、来月は大学でのフランス語集中講座に参加する予定であり、それは郊外にあるキャンパスに行かなければならない。ということで、上記のサイトからバスの定期券を申し込んだ。
ネットから申し込めるので偉いと思ったのだが、申し込んで必要な証明書と写真もデジタルで送信したら、すぐに返事が来て、今処理しているから少し待てと、処理が終わって支払いできるようになったらメールで連絡する、というのである。
どうやら、ネットから申し込んでも、機械的に処理するのではなく、職員さんが、手作業で定期券を作ってくれるらしいのだ。そして今、金曜日の夕方。明日から月曜までは連休。おそらく、私の申し込んだデータは、来週になってようやく処理され、来週になって支払いプロセス、つまりカード払いが可能になるのであろう。
来週はよそに一週間出張する予定なので、果たして対応できるかどうか、疑問だ。
再来週から使いたいのだが、申し込みが処理され、カード支払いの手続が済んでから、自宅に郵送してくれるようなのだが、果たして間に合うのであろうか?
こんなことなら、事務所の開いている時間に身分証明書と写真と小切手帳を持って行って、目の前でやってもらえば良かったと後悔しきり。
| 固定リンク
「フランス法事情」カテゴリの記事
- フランス・フィジャック近隣裁判所(2022.04.02)
- フランス・ディジョン控訴院のテミス(2022.04.02)
- 最近買った本:現代フランス法の論点(2021.10.15)
- Book:#AI・DXが変える現代社会と法(2021.03.05)
- Franceの弁護士専門証明書(2021.01.07)
コメント