« book:追風に帆を上げよ | トップページ | Tours裁判所ほか訪問 »

2015/05/07

Palais de justice:札幌地裁小樽支部からパリの裁判所まで建て替え

丘の上に立つ札幌地裁小樽支部の建物が、いつの間にか建て替えられていたのを、今日、FBの書き込みで知った。
法廷には窓があり、海が見えるという素敵な立地だったが、建て替えられてどうなっただろうか?

ところで、昨日は、パリの裁判所でも新築の動きがあった。
パリの裁判所といえば、シテ島にある壮麗な建物で、敷地内にはサン・シャペルがあるので多くの観光客が荷物検査のゲートを通って敷地内に入る。
さらに、マリー・アントワネットの独房とかも見ることができるのだが、地裁に相当する大審裁判所は別に建てられるようだ。

エクスプレス誌が以下のように伝えている。

La première pierre du nouveau palais de justice de Paris posée ce mercredi

それによると、新築工事は2013年から始まり、その後8ヶ月の中断があったそうだが、昨日の6日に、司法大臣が立ち会って、最初の礎石がおかれたという。つまり日本的には地鎮祭ということであろう。

場所はle quartier des Batignolles (17区)という。パリの地図で見ると、左上の方だ。

建築計画はシラク大統領時代からあったようで、原因はシテ島の狭さ。そしてニコラ・サルコジ大統領によりこの場所への移転が決められた。

新しい裁判所は90の法廷を備えるそうだが、パリ控訴院と破毀院は、今の場所に留まるという。
この新しい裁判所の回りには、パリ司法警察と新弁護士会館が配置され、cité judiciaireを形成するらしい。

築地市場の移転と同様に、反対の声は強く、法廷闘争もあったが、コンセイユ・デタは建築契約を有効とする判断を下した。この紛争が、上記の建築の中断につながったとのことである。

さて、建物の方は新しくなるのだが、裁判所組織の方の改革は、その後どうなったのだろう? トビラ司法大臣は、大審裁判所や商事裁判所、その他の一審を司る例外裁判所を全部一つの第一審裁判所にして、その専門部という形にしたいということだったのだが。

|

« book:追風に帆を上げよ | トップページ | Tours裁判所ほか訪問 »

法律・裁判」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Palais de justice:札幌地裁小樽支部からパリの裁判所まで建て替え:

« book:追風に帆を上げよ | トップページ | Tours裁判所ほか訪問 »