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2015/05/31

見どころ満載のIstanbul考古学博物館

国際訴訟法学会の大会翌日は、一日イスタンブールでフリーだったので、博物館巡りをした。
といっても、足が棒になったので、たまたま見つけたイスタンブール大学のトルコ風呂博物館(ソープのことではない、もちろん)と、トプカピ宮殿そばのイスタンブール考古学博物館しか見られなかったが。
Tetedalexendre


考古学博物館といっても建物は4つに分かれていて、一番規模の大きな建物は修復中の部分があったが、それでも全部見るのは大変な苦労であった。目玉商品のアレキサンダー大王の石棺というのは見つけられなかったが、大王の首の部分が置かれていた。

それ以外にも、法律古文書があったので楽しかった。

Hammurabicode

ハムラビ法典の一部。
法典は、本体がルーブル美術館に収蔵されている。
ここにあるのは粘土板に記された複製で、学校とか、裁判所とかで用いられたというので、いわば六法ということであろうか。

Hittiteslaws

これはヒッタイトの法文とのことだ。
横にあった説明書きによると、最古のヒッタイト法文の一つとのことで、紀元前13世紀のものである。
内容は、喧嘩で自由人の目を傷つけたものは1minaの銀を、過失による場合は20shekelsを支払うべしとか、奴隷の場合は喧嘩なら20shekels、過失なら10shekelsの銀を支払うべしとか書いてあるらしい。


Oldesttreaty


これは世界最古の国際条約である。
エジプト王ラムセス2世とヒッタイト王ムワタリシュ2世とが戦争した後に結ばれた平和条約で、紀元前13世紀中期のもの。
内容は、相互不可侵と、同盟締結、そして政治亡命者を送還するという内容である。

これはニューヨーク国連ビルに拡大した複製がおかれているということだ。

この他にも、結婚契約書の粘土板とか、裁判所の判決とかがあったのだが、ガラス越しでうまく写真が取れなかったのが残念。
興味のある方はぜひイスタンブール考古学博物館へ行こう。

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