Book:幻惑と死と使徒
今年読んだ24冊目
森博嗣の小説は膨大にあって、その全部を読み切ることなど到底できそうにない。持ってきたのも後わずかで、一冊読み終えると、残り少ないことに残念な気分になる。一種の中毒症状だ。
彼のこの時期の小説は登場人物がやたらたタバコを吸うのだが、ニコチン中毒者が煙草の箱に残り3本位になると不安を覚えるというのと似ている。
さて、この作品のテーマは手品というかマジック、それも脱出モノのイリュージョンである。オチというか、タネは、萌絵ちゃんより犀川先生の解釈が鮮やかで、萌絵ちゃんが可哀想になるくらいだ。
末尾には引田天功の解説とも自分たちの世界の紹介ともつかない解説があって、これはこれで楽しい。
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