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2015/02/27

media:少年リンチ殺人事件でリンチに走る人たちは誰か?

川崎市での中1少年が殺された件、その犯人と目される少年が数人逮捕された。

報道されている限りでは、少年グループの仲間に入った、あるいは引きずり込まれた中1の被害者が、集団リンチの末、命を落としたという、悪ガキのリンチ殺人事件に見える。

リンチとは、私刑を意味する言葉で、仲間内での私的な制裁である。

そうだとすると、リンチに走ったのは、この犯人と目される少年たちだけではあるまい。世間一般がリンチに走っているように思われる。

既に、事件直後から、ネット上では犯人探しが行われ、

「○○って人が犯人らしい」
「こいつ見つけたらすぐ連絡ください、多摩川の中学生殺害に関係している様です」
「中1上村遼太くんを殺した犯人は○○判明?他数名」

などといった書き込みが溢れている。

相変わらず、2ちゃんねるが健在ぶりを見せているが、もちろんそれにとどまるものではない。

加えて逮捕を機に、逮捕された少年たちの犯人視決めつけ報道が始まり、その前歴についてあることないことがマスコミを賑わすのであろう。

そのうえ、功名を焦る週刊誌が、少年の実名や写真を掲載するに至るかもしれない。

こうした経過は、繰り返される少年加害者の写真・実名のnet拡散でこのブログで取り上げたところであり、付け加えることはないが、ああまたか、全く成長しないのか、と思うばかりである。

この件についての基本的な参考文献は以上の通り。
何かいうには、まずこうした基本的な文献を読んでからにすべきである。単純素朴な感情論で、ケシカラン悪ガキは晒し者にすれば良いんだ、みたいな言説、つまりはリンチ肯定説だが、これがあまりにも安易に発せられすぎている。
悪ガキを晒して社会(や我が子など身近な人)を守る必要があるとか、悪ガキを懲らしめ晒し者にすることで他の子供たちが悪ガキになるのを防ぐとか、そうした少しもっともらしい観点も、リンチ肯定説を土台にしていることを自覚すべきだ。


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コメント

触法少年が出た場合、彼らとかかわった義務教育段階での教員等に責任をしょわせるべきです。
現状学校では型にハメヨウとし、抗う生徒は追い出してしまうシステムです。
この段階で犯罪者を作っていると考えることが社会の利益を守る為には必要です。

投稿: 与太郎 | 2015/02/27 19:50

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