LPガスの契約についてトラブルはありませんか?
適格消費者団体・特定非営利活動法人の消費者支援ネット北海道(ホクネット)では、本日(バレンタインデー)午後にLPガストラブル110番と題する情報収集イベントを行う。
LPガスの問題性については、北海道新聞の記事が参考になる。
割高LPガス、不満の空気 全国一の「北海道価格」、苦情相次ぐ
LPガスに関して支援ネットに寄せられた相談は2013年度以降で計14件。中には、故障しているファンヒーターの使用料を払わされ続けた、という苦情も。大嶋明子事務局長は「新築するアパートでLPガスを使ってもらおうと、業者が配管工事代を肩代わりし、それを入居者が払うガス料金に上乗せしているケースもあり、料金設定が不透明」と指摘する。札幌市消費者センターにも、「転勤族であちこちの県を回ったが、こんなに高いのは初めて」(30代男性)などの相談が寄せられている。件数は増加傾向で、昨年度は109件。道立消費生活センター(札幌)も、年間30件以上の相談を受けているという。
ここに登場している大嶋さんは、ホクネットの大嶋さんである。
苦情の中では、契約としておかしいもの、払う必要のないものを払わされているものなどがあるので、そうした問題はホクネットから事業者に申し入れることで改善を促すことが考えられる。
ただ、北海道価格とも言われる価格の高さは、自由競争の世界ではいかんともしがたいところがあろう。
石油情報センター(東京)の調べでは、昨年末の道内のLPガス(5立方メートル)の平均小売価格は全国で最高の6147円。最安の東京都より約1700円高い。業者により料金にばらつきがあるのも特徴で、札幌市消費者センターによると、同市内の小売価格は4830円から7776円まで、大きな幅がある(1月23日現在)。
東京より高いのは仕方がないとしても、道内での価格のばらつきに対する消費者の対抗策としては、消費者同士の価格情報の交換を行い、透明化と選択の自由が可能になる競争環境を整えていくことだ。
そのためにも、様々な情報が上記の110番、あるいはその後も継続的に行われている情報収集活動へ寄せられると良いと思う。
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