Amazonコンバート
自炊代行とは異なる場面で手持ち書籍のデジタル化を手伝うツールがアマゾンから出た。
Amazon、手持ちの紙書籍をスキャンしてデジタル化するアプリ、Kindle Convertをリリース
残念ながらアメリカだけのサービスからのスタートだが、このアプリはユーザーがスキャンした文書をキンドル・フォーマットにして、「Whispersync同期機能、Amazonクラウドへの無料バックアップなどの機能」があるという。
キンドルフォーマットというと、次のような書籍を最近見つけたが、どんどん成長している。そこに、自分の蔵書が加わるというのは、なかなか魅力的だ。
ということは、自炊代行の場合はスキャン作業からファイルフォーマットと整理をやってくれるわけだが、スキャン作業だけは自分でやらなければならない代わりに、クラウド化は代わってくれる。
そこで、これはこれで、著作権法的にはMYUTAの先例が想起されて危ない話に見えてくる。
MYUTAでは、自分の持っているデジタル楽曲データを携帯電話の音楽プレーヤー機能で聞く事ができるようにするサービスでも、そのサービス主体が不特定ないし多数に送信しているという難癖を付けて、無理やり著作権侵害だと言ってしまったのだが、その判例を変えるか射程を狭く絞らないと、上記のようなサービスも著作権侵害だと言われるリスクがある。
ただそんなことを言えばクラウドサービスは全滅してしまうかもしれないので、建前と本音を使い分けた微妙なバランスが保たれているということなのかもしれない。
しかし、こういうところこそ、規制緩和しないと日本のIT産業は完敗すると誰かがいいそうなのだけど、そうはならないのが著作権マフィアの強さであろう。
かくして、アマゾンに代表される外国資本に席捲され、せいぜい日本国内ではそうしたサービスを受けられないようにして、消費者・利用者の利便性を犠牲にしたガラパゴス化が進むということになる。
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