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2015/01/19

Book:弁護士になる本2冊

今年読んだ11冊目と12冊目

菊間千乃さんの方は文庫版で、私が弁護士になるまでKindle版もある。

と思ったら、全盲の僕が弁護士になった理由もKindle版がちゃんとあった。

いずれも弁護士になるまでの苦労と、司法試験合格後の話であり、いわゆる合格体験記だが、大胡田誠さんの方は司法試験挑戦の苦労よりも弁護士としての活動が中心的なテーマである。
先日、四肢が不自由という方が判事補に任官されたというニュースに接したが、法律職は基本的に思考と情報の受発信とが仕事であるとはいえ、日本でデジタル化が最も遅れている分野でもある。そのパリアがIT利用により克服されることを望む。

また菊間千乃さんの司法試験挑戦記は、彼女の山あり谷あり人生の大きなトビックであり、これまた興味深い。
笠井信輔アナウンサーが文庫版あとがきで書いているが、アナウンサーとしての菊間千乃さんには未成年飲酒問題で全番組から降板させられたという事件があり、これがきっかけで転身したと思われている。しかし、ロースクールに入学したのは、その全番組降板事件より前なのであるから、干されて転身したという話ではない。
あと、今はなき、といっては失礼かもしれないが、二弁が実質的に作った大宮ローの学生さんの体験記であり、その意味でも興味深いものがある。弁護士さんがこれ程までに献身的に指導にあたっても、やはり社会人が仕事を続けながら司法試験にパスするのは難しいのである。

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