vote:憲法改正の問題を忘れていませんか
ウォールストリートジャーナルの日本リアルタイムというところに、Abe’s World View: In His Own Wordsという記事が載っている。
要するに安倍首相の考え方を過去の発言から拾ったもので、安倍首相という人がどういう人かよく分かる。日本語版もある。
また、明後日までの選挙でこの人にさらに政権を任せるということがどういうことかというのも、これを読むと不安でたまらなくなる。
その中に、日本国憲法に関する部分がある。
日本国憲法前文の平和主義に関して 「国民の安全を守るという国家として最も重要な使命を、何と『平和を愛する』諸外国の国民を信頼するというかたちで丸投げしてしまっている」――『文芸春秋』2013年1月号掲載の「新しい国へ」と題する寄稿
これを読んで、安倍首相がテレビか何かのインタビユーで、日本国憲法の平和主義を表した前文について「いじましい」と発言したことを思い出した。
そして、ちょっと集団的自衛権に関する憲法解釈の変更に紛れているが、もともと安倍氏は憲法を改正して国防軍を持とうとしている人であり、しかも憲法を多数党が意のままにできるようにと、96条の改正要件のところをまず改正して、過半数の賛成で発議できるようにしようとしていた。
この2年間の間、集団的自衛権容認の閣議決定があって忘れられているかもしれないが、それを撤回したわけではない。
今回自民党と公明党、それに自民党以上の改憲勢力である次世代の党あたりが国会の3分の2を占めたら、次の選挙までの4年の間に、憲法96条が改正され、ついで平和主義は軍隊付きの平和主義に変わってしまうのではないか。
そうしたいという意欲は全然隠されていない。ただ選挙の時だけは、声を抑えているだけなのである。
そういうわけで、自民党とその周辺が3分の2を占めるかどうかは、日本国憲法の命運を決する分岐点といっても良さそうである。
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