turque:トルコはどこに行くのか
トルコの人々は親日家が多く、日本人にとっては言語や宗教の隔たりが大きいとはいえ親しみやすい国だ。
地震や原発だけが縁ではない。
そのトルコ、エルドワン大統領の強権ぶりが伝えられているが、こんなニュースまで出ている。
地元メディアなどによると、中部コンヤに住む高校生が、23日に参加した政治集会で、エルドアン大統領を名指しした上で、現政権を「汚職にまみれている」などと批判した。高校生は翌24日、通っている高校で警官に身柄を拘束され、侮辱容疑で逮捕された。今後起訴される可能性があるという。
伝えられている内容がすべてではないだろうが、政治家に対する批判が侮辱として逮捕されるというのは民主主義の根幹が揺らいでいるように見える。
トルコは、ムスリムが人口の大部分を占めているとはいえ、比較的早くから西洋化され、政教分離が貫かれた近代国家だ。
それなのに、ここ2,3ヶ月はどうしちゃったんだろうという話ばかり伝えられてくる。
チェンジ.orgには以下の様なキャンペーンも現れている。
Call on the ruling Justice and Development Party to backpedal to democracy in Turkey.
トルコの政治が、上の記事で伝えられるような「誰もが大統領を尊敬すべきだ」などと首相が言ったり、「政権に批判的な報道関係者が多数逮捕され」るといった事態から回復することを祈りたいし、日本政府もその方向での働きかけをすべきではないのか、と思う。
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