book:東大助手物語
ついタイトルに惹かれて買ってしまったが、やばい本だった。
まあこういうのを読んで、大学ってこういうところだという評判だけが独り歩きするのだろうなと。
もちろんこういう人がいないとは言わないし、昔から大好きな『文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸)』も上記の独り歩きを助長するものだ。
また、ルサンチマンという言葉が全体を表している本書を読んで、「大学とは、学会とは、どういうところなのか」分かった気になってしまうというのが残念至極。
もちろん私の知らないだけで、本当はこういう世界なのだという可能性もある。私の知っている大学の先生たちの数は全体の1%にも満たないだろうから。
それに大学で研究をする人生を歩みたいという人に、こういうこともあるという警告を与える意味ではオススメかもしれない。なにしろ、マックスウェーバーの『職業としての学問』の一部を思い出さざるを得ないところもあるので。
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