communist:中国・香港政府の歴史的発展段階
長官は「住民が代表者を選ぶようになれば、香港の住民の半分を占める月収1800ドル以下の所得層が決めることになる」と述べた。
貧困層といっても住民の半分を超える層のことだから、これはすなわち昔懐かしいプロレタリアートというやつではなかろうか?
そのプロレタリアートが選挙の決定権を握るのは困るとは、共産中国に忠実な香港政府の認識・言い分とはなかなか信じがたい。
中国は共産主義からさらに進んで経済自由化を達成したはずなのだが、こと政治的なレベルとしては、一般大衆に選挙権を与えれば貧乏人が支配者になるかもと怯える貴族・大ブルジョアの支配する時代にとどまっているわけだ。
マルクス主義的な言葉で言うと、歴史的発展段階としては前近代ということになろうか。
ちょっと笑劇的である。革命の精神は全く失われたというより、もうそれ以前なのだなと。
それに、一般大衆に選挙権を与えれば貧乏人支配になるという極めてプリミティブな認識だが、普通選挙制度を導入し、立候補も自由にしている諸国をちょっと見れば、貧乏人が支配層に取って代わるなんてことは望むべくもないことが分かりそうなものだ。
我がニッポンも、やはりまだまだ政治にはカネがかかり、カネにまつわるスキャンダルは絶えないということをここ数日の間に再認識させられたばかりだ。
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