consumer:阿南長官最後の記者会見
消費者庁の阿南長官が、8月9日の退官を前に、最後の記者会見を行った。
後半の質疑応答では、最後ということもあって色々と回顧的な質疑がなされ、興味深い。
一番印象に残っていることは偽装表示問題だそうで、やはり世間の注目も集まっていた。おかげで消費者裁判手続特例法の成立は影が薄くなっていた。
やり残したこととして、次のように語られていること、これは極めて重要だと思う。
そうですね。私は消費者団体のときから、地域で活動する消費者団体に対して政府から財政的な支援も含めて、それなりの支援があるべきだと思っていました。EUにおいても、各国の消費者団体に対する援助は非常に大きいものがありますが、そうしたことをずっと願っておりましたけれども、それについては、まだまだ手をつけることができなかったと思っています。
阿南長官、お疲れ様でした。
でもこれからも消費者被害の予防・回復、消費者の生活の向上などのためにお力を振るってください。
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