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2014/07/21

US:パテント・トロールの勝訴率・賠償獲得額

アメリカの特許管理会社(パテント・トロール)が特許権侵害行為に対する損害賠償請求訴訟で得ている賠償額は、一般の事業会社と比較して、一件あたり3倍以上に上る。

日経:米特許管理会社の賠償獲得額、事業会社の3倍以上 PwC調査

調査したのはPwC(プライス・ウォーターハウスクーパース)

ただし、勝訴率は、特許管理会社の方が25%と、事業会社の35%よりも低い。とりわけサマリージャッジメントでの勝訴率はわずか3%だという。
もっとも、アメリカの民事訴訟の話であるから、勝訴率と言うのは果たして意味があるのか、疑問ではある。なにしろ訴訟事件の9割以上は、判決ではなく和解で終結しているので、勝訴率というのは和解が成立しなかったわずかなサンプルでの話にすぎないからである。

記事には、調査方法が書かれておらず、裁判所の公表判決の集計だとすると、賠償額の統計というのもかなり偏ったサンプルの結果になる。そうではなくて当事者アンケートの結果だとすると、そうした偏りは免れるが、客観性は後退するかもしれない。

なお、記事で紹介されている以下の部分は興味深い。

特許訴訟が持ち込まれる連邦地方裁判所のランキングでは、首位がバージニア州東部、2位がデラウェア州、3位テキサス州東部だった。勝訴率はテキサス州東部が57%でトップ。特許保有者は審理期間が短く、勝訴率が高く、損害賠償額が大きくなりやすい裁判所を選ぶ傾向が目立つ。

昔、大学の授業で法廷地漁りという現象を習ったが、まさにそれだ。

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