Lawschoolをでてからの進路調査
読売新聞が以下のような見出しをつけているが、よく意味が分からない。
調査は、学生募集を停止した大学院も含む73校に昨年10月末時点での状況を聞いた。その結果、2005~12年度の8年間での修了者3万3222人のうち、45・5%の1万5122人が司法試験に合格していたが、連絡が取れない「不明」が32・3%(1万721人)と2番目に多かった。11・9%(3958人)が「司法試験の勉強中」で、6・9%(2292人)が就職していた。
これは文科省が実施した調査のようであるが、司法試験に合格した人のうち、1万人に連絡が取れなくなっているのかと思ったら、そうでは全くない。
法科大学院から卒業生に連絡が取れない人が1万人超存在するということのようだ。司法試験合格者は1万5千人程度で約46%。
古証文のような話だが、法科大学院をでたら7,8割は合格するという程度の制度設計を目指したにしては、5割弱であり、いまさらだが看板に偽りがあった。
法科大学院のセンセイいわく「合格者を3000人に増やさないからだ」
それ以外の人いわく「ロー教育が7,8割の学生を合格水準に達するようにしてこなかった証左だ」
なお、連絡が取れないというのは、行き倒れになっているということではないので念のため。その中にも司法試験の勉強中という人は含まれているはずである。
なおなお、このエントリを書いているうちに見出しが訂正されてしまったようなので、証拠写真をとっておこう。
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